【11月23日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で歴代最多タイのステージ通算34勝を記録しているマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が、レース中に激しく落車し、肋骨(ろっこつ)2本の骨折と気胸のけがをした。所属チームのドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)が22日、明らかにした。

 トラックレースのヘント6日間レース(Six Days of Ghent)に出場していたカヴェンディッシュは、21日に行われたマディソンで、前を走っていたチーム・クベカ・ネクストハッシュ(Team Qhubeka NextHash)のラーセ・ノーマン・ハンセン(Lasse Norman Hansen、デンマーク)が転倒したところに突っ込み、相手の自転車に乗り上げて激しく床に打ちつけられた。

 UCIトラック世界選手権(Track Cycling World Championships)と五輪で優勝経験を持つノーマン・ハンセンは、ぬれた場所でスリップしたロット・ソウダル(Lotto Soudal)のヘルベン・タイッセン(Gerben Thijssen、ベルギー)と接触して落車していた。

 チームはカヴェンディッシュの状態について、「検査の結果、マークは左の肋骨2本を骨折し、軽度の気胸を負ったことが判明した。どちらも現在、薬での治療が行われており、病院での経過観察が続けられている」と明かし、「きょうの夜かあすの午前中に退院する見通しで、それから療養期間に入ることになる」と述べた。(c)AFP