【7月17日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)に出場しているドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)は16日、レース前に自転車の状態に激怒しながらチームバスに乗り込む動画が拡散されたことを受けて、担当のメカニックに謝罪した。

 ネットに投稿された問題の動画では、第19ステージ(ムランクスからリブルヌ、207キロメートル)のスタート前に、36歳のカヴェンディッシュがチームスタッフに激怒して自転車を地面にたたきつけている様子が確認された。

 同選手は自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「ツール・ド・フランスの期間中、ライダーは非常に危険な状況に直面することから、自分は自転車を完全な状態に仕上げて、安全を確保することを望んでいた」とつづり、「けさ乗ってみたとき、自転車に一部問題があった。そうだとしても、あのような振る舞いを、しかも公衆の面前でするべきではなかった」と謝罪した。

 そして「メカニックとは10年以上、非常に親しい関係を築いている。彼らは常に私の安全と成功を考えながら休まずに働いてきた」と強調し、「ストレス状態にあるとき、自分がどれほど短気な人間なのか彼らは分かっている。それでも、特に自分が大切にしている人々の中で、声を荒らげるべき相手は一人もいない」と書き込んだ。

 この日のレースで今大会5回目のステージ優勝を果たせば、カヴェンディッシュは大会歴代単独1位となる通算35勝目となるはずだった。結局下位集団でフィニッシュしたものの、仏パリを周回する18日の最終ステージで記録を更新する可能性は残されている。(c)AFP