【11月18日 AFP】五輪2大会連続の金メダルに輝くフィギュアスケート男子の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、右足関節靱帯(じんたい)損傷からの回復が遅れているため、今月26日から28日まで開催されるグランプリ(GP)シリーズ第6戦のロシア杯(Rostelecom Cup 2021)を欠場することが、17日に発表された。

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 羽生は前週の第4戦NHK杯(NHK Trophy 2021)も欠場しており、北京冬季五輪の開幕まで80日を切る中で、五輪3連覇が可能な状態を取り戻せるのかという新たな不安が生まれている。

 北京冬季五輪で最も注目されるアスリートの一人である羽生は、日本スケート連盟(Japan Skating Federation)の公式サイトに掲載された発表文の中で「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いていませんが、着実に前に進んでいきます」と述べた。

 具体的な復帰時期については明かされなかった。羽生は以前「少しでも早く、氷上に立つこと」を目指すとコメントしていた。

 羽生は2018年平昌冬季五輪のわずか数か月前にも、練習中に同じ右足首の靱帯を痛めた。大会連覇は絶望的かと思われたが、本番前3か月間の離脱を経て優勝。大会後にはけがは完治していなかったと明かしていた。(c)AFP