【11月13日 AFP】欧州連合(EU)の欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12日、域内10か国の新型コロナウイルスの感染状況に「非常に強い懸念」を示し、欧州大陸全体で感染が再拡大しつつあると警告した。

 同センターは全体的な傾向について、「症例報告率が急速に高まっており、死亡率も低いとはいえ緩やかに高まっている」と説明。さらに、「症例報告率、死亡率、病院や集中治療室(ICU)への入院数のいずれも、向こう2週間で増加する見通し」だと述べた。

 同センターが毎週公表しているリスク評価報告書の最新版では、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ、エストニア、ギリシャ、ハンガリー、オランダ、ポーランド、スロベニアの10か国のリスクが最高レベルの「非常に強い懸念」に分類された。「ワクチン接種率の低い国が、引き続き最も深刻な影響を受けている」という。

 1段階下の「強い懸念」に分類された国にはドイツが、「中程度の懸念」の国にはフランスが含まれている。

 同センターは、今後2週間で感染者・死者共に約50%増加し、人口10万人当たりの新規感染者は週に300人、死者は2.7人に上ると予測している。(c)AFP