【11月5日 AFP】1998年公開のハリウッド映画『アルマゲドン(Armageddon)』では、主人公を演じたブルース・ウィリス(Bruce Willis)とベン・アフレック(Ben Affleck)が、小惑星の衝突によって粉砕される大惨事から地球を救おうと奔走する。

 現時点で地球がそのような差し迫った危険に直面しているわけではないが、米航空宇宙局(NASA)は来年、「地球防衛」の検証実験で、時速2万4000キロで飛行する宇宙船を小惑星に衝突させる計画を立てている。

Double Asteroid Redirection TestDART(二重小惑星進路変更実験)」計画では、今後地球を脅かす小惑星が出現した場合にその進路を変えるのに、これが有効な手段となるかどうかを見極める。

 NASAは4日に記者会見を開き、3億3000万ドル(約380億円)規模のDART計画に関する詳細を明らかにした。

 DARTの宇宙船は今月23日午後10時20分(日本時間24日午後3時20分)、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットで、米カリフォルニア州にあるバンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)から打ち上げられる予定だ。

 予定通りに打ち上げられれば、来年9月26日から10月1日までの間に、地球から約1100万キロの距離にある小惑星に衝突すると考えられる。

 標的となる小惑星「ディモルフォス(Dimorphos)」は直径約160メートルで、自身より大きな小惑星「ディディモス(Didymos)」を周回している。

 NASAの地球防衛部門を統括するリンドリー・ジョンソン(Lindley Johnson)氏によると、この二重小惑星はどちらも地球に脅威を及ぼすことはないが、地上の望遠鏡で観測できるため、検証実験の理想的な対象なのだという。

 また、衝突の10日前には、DART宇宙船からイタリア宇宙機関(Italian Space Agency)が開発した人工衛星が放出され、搭載する小型カメラで実験の様子を撮影する予定だ。