レッサーパンダの野外繁殖に初めて成功 雲南省太陽河国家森林公園
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【11月7日 CGTN Japanese】雲南省(Yunnan)のプーアル太陽河国家森林公園で最近、小さなレッサーパンダが観光客の注目を集めています。その無邪気さは実にかわいらしく、大きな尾は毛がふわふわしていて、一目で心を奪われてしまいます。
このレッサーパンダは生後4カ月余りで、まだ授乳中です。太陽河国家森林公園で初めて繁殖に成功し、野外で自然に生まれたレッサーパンダで、一時的に「一一(Yi Yi)」と名付けられました。
公園の動物観察員が6月13日、森の中を巡回したところ、生後間もないレッサーパンダが見つかりました。管理者はすぐに出生情報を公表せず、「一一」は森の奥の安全で快適な環境の中で育つことができました。
同園にはメスのレッサーパンダ「多多(Duo Duo)」がいて、数年前「多多」が産んだ赤ちゃんはすぐに死んでしまいました。母性のせいか、「一一」が生まれてから「多多」は「一一」を自分の子にしようと、一日中食べたり飲んだりせず、木の上に待機し、「一一」を獲得する機会を狙っていました。そこで、「一一」の生みの母である「団団(トゥエントゥエン)」が「一一」から離れると、すかさず奪いにかかったため、2匹のメスは何度も大げんかをしました。こうした激しい「赤ちゃん争奪」の戦いのために、赤ちゃんがけがをしたり、かみ殺されたりすることがあります。さらに、赤ちゃん争奪に成功した側に、もし乳がなければ、赤ちゃんは飢え死にする恐れもあるということです。幸い、「一一」は今、体が大きくなってきたため、くわえられて連れ去られる心配はなくなりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News