【10月24日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)のカジノホテル「ベラージオ(Bellagio)」で24日、スペインの巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の作品11点が競売に掛けられ、総額1億890万ドル(約124億円)で落札された。

 ピカソ生誕140周年を前に競売大手サザビーズ(Sotheby's)が主催したオークションに出品されたのは、同ホテルを運営するMGMリゾーツ(MGM Resorts)の所有コレクション。

 ピカソが愛人のマリーテレーズ・ワルテル(Marie-Therese Walter)を描いた作品「Femme au beret rouge-orange(赤だいだい色のベレー帽の女)」は、予想最低落札価格が2000万~3000万ドル(約23億~34億円)のところ、4050万ドル(約46億円)近い高値が付いた。

 ピカソはワルテルが17歳の頃から関係を持っていた。同作は、ワルテルを描いた最後の作品の一つ。

 また、ピカソの晩年を象徴する肖像画2点も出品され、「Homme et enfant(男と子ども)」は2440万ドル(約28億円)で、「Buste d'homme(男の胸像)」は予想額を下回る950万ドル(約11億円)で、それぞれ落札された。

 この他、陶芸作品や静物画も売却された。(c)AFP