ファストフード方式の眼科治療、数百万人が視力回復 インド
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■「ヤギの目玉で練習」
アラビンド病院の眼科外科医アルナ・パイ(Aruna Pai)氏によると、医師たちは迅速に手術を行うため厳しい訓練を受ける。
1万人当たりの合併症発生率は英米で4~8人だが、同病院では2人に満たないという。
「ウエットラボ(動物の器官を使った手術訓練)があり、ヤギの目玉を使います。これで技が磨けます」とパイ氏。自らは1日に約100件の手術を担当している。
アラビンドでは治療費を払える患者から得た収入を、無料治療を必要とする患者の諸経費に充てるという。寄付金は受け取っていない。
さらにコストを削るために、白内障治療用のレンズを「オーロラボ(Aurolab)」と名付けた自前の施設で製造している。年間250万個以上のレンズを生産しているが、かつて米国からレンズを輸入していた時の6分の1のコストだという。
首都ニューデリー在住の地域医療専門家ラジブ・タスグプタ(Rajib Dasgupta)氏は、アラビンドは「失明予防における重要なモデルになった」と称賛する。
しかし、予防可能な失明を避けるために、インドでは食習慣、個人の衛生管理、公衆衛生などの根本的な原因に目を向ける必要があると強調した。「感染症が原因で失明するケースはいまだになくならず、大きな課題です」 (c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA