【10月18日 CGTN Japanese】中国東北部にある吉林省(Jilin)延辺朝鮮族自治州琿春市(Huichun)では15日、「2021年琿春市農民豊作祭り」が開催されました。多くの農民が朝鮮族の民族衣装を着て祭りに参加し、歌ったり踊ったりしました。

 今年の「中国農民豊作の日」祭りは9月23日に開催されました。東北地方は寒冷地のため、農産物の収穫は年一回しかできません。食糧の収穫は現地の人々にとって命にかかわるとても大切なものです。そのため、琿春市では、全国的な豊作祭りに加えて、実際の収穫時期に応じて独自の豊作祭りも開催しています。

 琿春市は中国有数のコメの産地で、現在、農民7万人と農業支援業者の約3000人が農業生産に従事しています。コメ、トウモロコシ、リンゴを含む今年の農産物総生産量は18万トンに上りました。

 社会が発展するにつれて、農村部の若者たちの間では、大都市に出て出稼ぎ労働者になる人が増えています。社会の高齢化が進み、農村部では高齢者の割合が都市部よりかなり高くなっており、村内に50歳以下の人が2~3人しかいないという村も少なくありません。生産の機械化によって人手不足が解消した所もありますが、根本的な解決にはなっていません。都市部に出た人たちをどのように農村に帰らせて農業生産に集中させるかが課題となっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News