【10月17日 CGTN Japanese】「中国の生物多様性保護」白書が8日に発表されました。この白書によりますと、人工飼育されたジャイアントパンダの急速で質の高い増加に伴い、ジャイアントパンダの保護レベルが「絶滅危惧」から「危急」に引き下げられ、野外に放ち、野生個体群との融合に成功した。40年間でジャイアントパンダの野外個体数は1114頭から1864頭に増加した。現在、世界で飼育されているジャイアントパンダの総数はすでに700頭近くに達しており、ほぼ絶滅危惧の危機から脱したとのことです。

 中国は1963年、第1陣となるジャイアントパンダ自然保護区を設立し、これまでに67のジャイアントパンダ自然保護区が次々と建設されています。うち成都(Chengdu)ジャイアントパンダ繁育研究基地は、当初は6頭のジャイアントパンダしかいませんでしたが、現在では217頭に増え、世界最大のジャイアントパンダ人工飼育個体群となっています。さらに、2017年には四川省(Sichuan)、甘粛省(Gansu)、陝西省(Shaanxi)などにジャイアントパンダ国家公園が設立され、野生ジャイアントパンダ1340頭の個体群をジャイアントパンダ国家公園に組み入れ保護する計画も立てられました。

 2020年にオープンしたこの公園は面積2万7000平方キロに及び、北緯28度から34度までの地域にまたがり、域内の標高差は5000メートル以上にもなるということです。現在は1000頭以上の野生パンダが生息しているほか、レッサーパンダやキンシコウ、カモシカ、マエガミジカ、オオカミ、ドール、ヒョウなど大型肉食獣を含む8000種以上の野生動植物資源に恵まれており、生物多様性の保護で積極的な役割を果たしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News