【10月14日 CNS】中国・山東省(Shandong)煙台市(Yantai)で9月23日、中国、日本、韓国から美容・整形業界の200企業・団体が集まった「健康と美容産業博覧会」が開かれ、整形や美容ケアについて話し合った。中国整形美容協会の張斌(Zhang Bin)会長は開会式で「中国は歴史上初めての『顔面偏差値革命』の時代を迎えている。世界第2位の医療美容サービス市場となり、まだまだ拡大の余地がある」と強調した。

 中国には「愛美之心、人皆有之(誰もが美を愛する心を持っている)」ということわざがあるが、「顔面偏差値」は若者の間で急速に広まっている価値観。芸能人やライブ配信者などのインフルエサーは容姿が美しいことで収入を増やしているとして、「外見の良さが社会的成功を生む」という考え方だ。

 20〜25歳の女性が医療・美容サービスにかける費用は1人当たり7700元(約13万5360円)に達する。北京黄寺整形外科病院レーザー美容センターの劉紅梅(Liu Hongmei)主任は「一部の芸術系大学は、大半の学生が整形手術を受けている」と打ち明ける。男性も「イケメン」を追求しており、2020年に整形手術を受けた人のうち3割が男性で、2019年に比べ倍増した。植毛や二重まぶたなどの施術のほか、肌のたるみをなくすトリートメントや保水力を高める水光注射などを求める男性が増え、美容市場はさらに広がる見込みだ。

 米国のコンサルタント会社フロスト・アンド・サリバン(Frost & Sullivan)によると、中国の「顔面偏差値経済」は1436億元(約2兆5244億円)、年間成長率は22.5%に達し、2024年には3185億元(約5兆5990億円)に増えると見込まれている。(c)CNS/JCM/AFPBB News