【10月1日 AFP】ベトナム経済の中心地ホーチミン市(人口約900万人)は1日、新型コロナウイルス感染対策のため3か月にわたって実施してきた外出制限措置を解除した。

 ベトナムのコロナ累計感染者79万人のほぼ半数、死者については4分の3を同市が占めている。

 感染の急拡大を押さえるため住民の食料の買い出しさえも禁止され、市内外への交通手段のほぼすべてが停止した。

 しかし、新規感染者数が徐々に減少したことから、兵士が同日、道路に設置されていた柵や地区を分断していた検問所の撤去を開始した。

 大半の事業所の営業再開が認められ、新型コロナワクチンを接種済みの人は市内を自由に移動できるようになったため、道路は数か月ぶりに混雑した。

 当局は他の省への移動を引き続き禁止しているが、多くの人が帰省しようとバイクに乗って市外に続く道に設置された検問所前に集まった。

 ベトナムでは今夏、約1億人の人口の3分の1余りが外出制限下に置かれ、主要産業の製造業が大打撃を受けたほか、サプライチェーン(部品供給網)にも影響が出た。(c)AFP