【9月19日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、WBC同級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury)との待望の同胞対決を引退前に実現させると話した。場所は英国が望ましいと考えている。

 両者は現在、主要4団体のヘビー級のベルトを二人で分け合っている。両者による統一戦「スーパーファイト」に向けた交渉は今年数か月にわたって行われ、一時は実現寸前までいったかに思えた。

 しかしその後、米国の仲裁人がフューリーに対して、デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との再戦指令を出した。これによってフューリーは、過去1勝1分けのワイルダーとWBC王座を懸けた第3戦を行うことが決まり、この初防衛戦は延期の末、10月に米ラスベガス(Las Vegas)で行われる予定となっている。

 一方のジョシュアは、25日にWBOの指名挑戦者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)との防衛戦が控えている。試合は英ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で行われ、約6万人の観客の来場が見込まれている。

 31歳のジョシュアは英紙デーリー・メール(Daily Mail)に対して、フューリー戦を実現させるための労力は惜しまないと話し、「実現させる。ボクシング界の政治について、みんなが何を言っているかは知っているが、引退前にタイソン・フューリーとファイトするために全力を尽くす」と約束した。

「(両者共にピークを過ぎた後の対戦実現は)フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)対マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)戦で見たが、あれはスーパーファイトだった」

「僕とフューリーはどちらもストリート出身で、戦士で、英国のアマチュア制度を経験してきたファイターで、世界を席巻している。やるなら場所は英国だ」 (c)AFP