【9月12日 AFP】ボクシング、元ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)氏(米国)は11日、総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の元王者ビトー・ベウフォート(Vitor Belfort、ブラジル)と対戦し、1回TKO負けを喫した。

 ホリフィールド氏は、元6階級制覇王者で新型コロナウイルス感染したオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏の代役を8日前に受け入れ、この試合に臨んだ。

 1回、ベウフォートの連打で足を滑らせロープの間に入り込んだホリフィールド氏は立ち上がりはしたものの、さらにコンビネーションパンチを受けてキャンバスに倒れた。カウントアウトは免れたが、その後再びベウフォートの連続パンチに防戦一方となり、ここでレフェリーストップとなった。

 試合は米フロリダ州にあるセミノール・ハードロックホテル&カジノ・ハリウッド(Seminole Hard Rock Hotel & Casino Hollywood)で行われ、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領がリングサイドでコメンテーターを務めた。

「けがはない」と主張したホリフィールド氏は、TKOという判定は「少しばかり悲しい」とすると「しょうがない」が「良くない判断だったと思う」と続けた。

 ホリフィールド氏は1984年のロサンゼルス五輪でライトヘビー級の銅メダルを獲得し、その後プロに転向するとクルーザー級、ヘビー級に階級を上げて王者となった。

 マイク・タイソン(Mike Tyson)氏に耳をかみちぎられた一戦など、同氏から2勝を挙げるなどしたホリフィールド氏は、ブライアン・ニールセン(Brian Nielsen)氏に10回TKO勝ちした2011年のファイトが最後の試合となっていた。

 ケビン・マクブライド(Kevin McBride)氏との現役復帰戦に向けて準備していたものの、その試合が立ち消えとなっていたホリフィールド氏は用意は整っていると口にしていた。

 一方で、かつての宿敵タイソン氏との再戦に興味はあるかと問われたホリフィールド氏は「もちろん」と応じている。(c)AFP