【9月14日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)は、WBC同級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury)との同胞対決について、引退する前に「自分の記録」に必要であり、ボクシング界全体が少なくとも1試合を行うことを求めていると主張している。

 世界ヘビー級で現在メジャータイトルを独占している両雄の統一戦は、数か月にわたって話題に上り、一時は合意にこぎつけたかに思われた。

 だが、5月に米国の仲裁人がフューリー対デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)の3戦目を義務付けたことを受け、フューリーは来月に米ラスベガス(Las Vegas)でワイルダーと対戦し、WBCのベルトを懸けた初の防衛戦に臨むことになっている。

 その前にジョシュアも、今月25日に英ロンドンでWBOの指名挑戦者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)との一戦が控えている。しかし、フューリーとのファイトはファンが待ち望んでいると自覚しており、同選手との対戦が実現しなければ、自身のキャリアにも疑問符がつくだろうと考えている。

 ジョシュアはBBCラジオ5ライブ(BBC Radio Five Live)のポッドキャスト番組で、「自分の記録にタイソン・フューリー戦が必要かって? 必要だ」と話し、「ボクシングのために必要なことであり、みんなも自分も必要としている。自分がどれほど強いか見せてやろう」とコメントした。

「強い選手と対戦すれば、最大限の力が引き出される。トレーニング合宿はハードだ。強くなっていくのは、ボクシングでは非常に難しい。タイソン・フューリーとの対戦は大きなチャレンジだ」 (c)AFP