【9月3日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の南米予選は2日、各地で第9節の試合が行われ、アルゼンチンは10人のベネズエラを3-1で下し、開幕から続く無敗をキープした。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に移籍してから、今回が初の代表戦となったリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、敵地カラカスでの一戦でなかなか本来の存在感を見せられなかったが、アルゼンチにとってそれが問題になることはなかった。

 メッシへの危険なファウルでベネズエラのアドリアン・マルティネス(Adrian Martinez)が退場したため数的優位となったアルゼンチンは、ラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が前半アディショナルタイムに先制点をマーク。

 アルゼンチンのパフォーマンスは印象的なものではなかったが、途中出場のホアキン・コレア(Joaquin Correa)とアンヘル・コレア(Angel Correa)がそれぞれ終盤にゴールを奪った。

 一方、ブラジルは主力の多くを欠きながらもエベルトン・リベイロ(Everton Ribeiro)のゴールを守り切って1-0でチリに勝利し、開幕7連勝を飾った。

 新型コロナウイルス対策の隔離規則により、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するアリソン(Alisson Ramses Becker)やチェルシー(Chelsea)のチアゴ・シウバ(Thiago Silva)、マンチェスター・シティ(Manchester City)のガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)ら11選手を招集できなかったアウェーのブラジルは、大半の時間で劣勢を強いられる展開となった。

 しかし64分、PSGから招集することができたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のシュートをGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)がはじくと、最後はエベルトン・リベイロが押し込んだ。

 7月に行われたコパ・アメリカ(2021 Copa America)決勝でブラジルを1-0で下し、28年ぶりに主要タイトルを獲得したアルゼンチンは5日、同国との再戦に臨む。

 そのほかでは、エクアドルが終盤に得点を決めてホームでパラグアイを2-0で下し、3位の座を盤石なものにした。

 また、ルイス・スアレス(Luis Suarez)を負傷で、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を新型ウイルス対策の規制で招集できなかったウルグアイは、アウェーでペルーと1-1で引き分けた。

 24分にレナト・タピア(Renato Tapia)が先制点を挙げるも、5分後にジョルジアン・デ・アラスカエタ(Giorgian De Arrascaeta)に同点弾を許したペルーは最下位を脱した。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN