【8月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグは24日、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に国が渡航を原則禁止している国・地域を示した「レッドリスト」に入っている国の代表選手を、9月の代表戦に派遣しないことを発表した。

 その後にはスペインリーグも、各クラブがレッドリスト国へ選手を派遣しなかった場合でも、その判断を支持すると発表している。

 英国では、レッドリスト国への渡航者は、国の新型コロナウイルス対策に従って帰国時に「10日間の隔離義務」を果たす必要がある。プレミアでは、レッドリスト国へ行った場合、選手がクラブの試合を数試合欠場しなくてはならないことへの不満が高まっており、クラブと各国との綱引きが激しくなる中で、リーグが全面的に派遣を拒否する独自の方針を打ち出した形となった。

 これに先立ち、エジプトサッカー協会(EFA)は23日、リバプール(Liverpool FC)に所属するモハメド・サラー(Mohamed Salah)について、隔離規則を理由に9月のW杯カタール大会(2022 World Cup)アフリカ予選のアンゴラ戦とガボン戦に派遣しないという通達がクラブからあったと発表した。

 リバプールについては、ブラジル代表のファビーニョ(Fabinho)、ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)、アリソン(Alisson Ramses Becker)も同国代表の南米予選3試合に送り出さないと報じられていた。エジプトとブラジルはどちらもレッドリストに指定されている。(c)AFP