【8月27日 CNS】中国西部の四川省(Sichuan)政府は新型コロナウイルス対策の一環として、デリバリー配達員と客が接触せずに食事を届けるサービスを促進するよう業者に求めている。省都・成都市(Chengdu)などの団地では食事を保管する専用ロッカーが設置されている。

 ロッカーは専用コードをスキャンするとドアが開く仕組みとなっており、配達員が注文主のロッカーに食事を保管。配達員が引き上げた後、スマートフォンを通じて連絡を受けた注文主が食事を受け取りに行く。配達員は「1人1人の部屋にまで届けるのに比べ、非常に仕事がはかどる」と喜んでいる。「食事を取りに行くのが面倒」という注文主には部屋まで配送するが、大半はロッカーでの受け渡しに応じている。

 フードデリバリー大手の美団(Meituan)の担当者は「弊社では昨年7月から成都市で専用ロッカーの設置を始めている」と説明。同じく大手の餓了麼(Ele.me)も「成都市にすでにロッカーを設置しており、今後は範囲を拡大していく」としている。両社が設置したロッカーは共通して使用できるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News