【7月30日 AFP】東京五輪で2個の金メダルを獲得した韓国女子アーチェリーの安山(アン・サン、An San)に対し、髪が短いことを理由にインターネット上で男性からの中傷が相次いでいる。29日には、女性からの応援メッセージが多数寄せられた。

 男性らは、安の髪形はフェミニストの証しだと非難。安に対して謝罪やメダルの返上を要求する声までも上がっている。

 韓国は世界12位の経済を誇る技術大国だが、社会は今も男性優位で、女性の権利面では後れを取っている。最近はフェミニズムに対する反発が高まり、「過激なフェミニズム」を推進しているとされる企業が男性らからボイコットを受け、謝罪する事態ともなっている。

 20歳の安は、東京五輪アーチェリーの女子団体と混合団体で2個の金メダルを獲得。女子個人では、ランキングラウンド(予選)で680点をマークして1996年の五輪記録を更新しており、3個目の金メダルを目指している。

 著名人を含む多くの韓国人女性が、安に対する中傷を批判。女性議員の張恵英(チャン・ヘヨン、Jang Hye-yeong)氏はツイッター(Twitter)への投稿で「たとえ自分のスキルや能力で五輪金メダルを獲得しても、性差別が社会にまん延している限り、髪が短いというだけでメダル返上を要求される侮辱を受けている」と指摘。「韓国アーチェリーが世界最強になったのに、性差別により国家の品格は地に落ちるという奇妙な日を私たちは迎えている」と嘆いた。

 現地報道によると、安への支持を示すため、ソーシャルメディアには短髪の女性の写真が少なくとも6000枚投稿された。写真を投稿した女性の中には、女優のク・ヘソン(Koo Hye-sun)さんや韓国の最年少国会議員である柳好貞(リュ・ホジョン、Ryu Ho-jeong)氏も含まれる。(c)AFP/Claire LEE