【7月28日 AFP】オランダオリンピック委員会・スポーツ連合(NOC*NSF)は27日、新型コロナウイルスの陽性反応が出た選手の隔離状況について「受け入れられない」とし、国際オリンピック委員会(IOC)と協議すると発表した。

 NOC*NSFのテクニカルディレクター、マウリッツ・ヘンドリクス(Maurits Hendriks)氏によると、五輪チームの6人(うち3人はボート競技代表)が陽性反応を示し、現在は「非常に劣悪な環境」で隔離されているという。

 都内で行われた記者会見でヘンドリクス氏は、「選手らはすでにオリンピックドリームを失い、そして今、さらに良くない状況に追い込まれてしまっている」と述べた。「われわれはこの問題をIOCに提起し、また駐日大使にも日本でこの問題を提起するよう求めた」

 ヘンドリクス氏は、NOC*NSFは検疫の手続きについて五輪当局に問い合わせをしていたが、大会前に回答は得られなかったとし、「選手らが置かれた現在の状況を見れば、まったく受け入れることはできない」と述べた。

「最も重要なのは、選手らが日の光を浴びるのも、新鮮な空気を吸うのも許されていないということ。室内にとどまらなければならず、食事も…狭い空間も問題だ」

 オランダ選手団の大半は今月、予定通りのフライトで来日。到着時、5人が陽性反応を示した。(c)AFP