20歳女子大生レイプ殺害犯の死刑執行 米テネシー州
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【12月12日 AFP】米南部テネシー州は11日、1988年のレイプ殺人で有罪判決を受けたハロルド・ニコルズ死刑囚(64)に対し、薬物注射による死刑を執行した。
テネシー州矯正局によると、ニコルズ死刑囚はナッシュビルの州立刑務所で刑を執行され、午前10時39分(日本時間12日午前1時39分)に死亡が確認された。
最期の言葉は「私が傷つけた方々に。申し訳ありませんでした。家族に。私があなたたちを愛していることを知ってほしい。行き先は分かっている。家に帰る準備はできている」だった。
ニコルズ死刑囚は、20歳の大学生カレン・プーリーさんをレイプ・殺害した罪で死刑判決を受けた。
ニコルズ死刑囚は、他の複数の女性に対する暴行を自白している。
米国での死刑執行は今週2件目。
米フロリダ州は9日、1989年の強盗殺人で有罪判決を受けたマーク・ジェラルズ死刑囚(58)に対し、薬物注射による死刑を執行した。
ジェラルズ死刑囚は、トレッサ・ペティボーンさん(33)宅に押し入り殴打・刺殺したとして有罪判決を受けた。
米国では今年これまでに46件の死刑が執行された。
執行件数が最も多いのはフロリダ州で18件。次いでテキサス州とアラバマ州がそれぞれ5件となっている。
今年執行された死刑のうち、38件は薬物注射、3件は銃殺、5件は窒素吸入(窒素ガスをフェースマスクに注入して死刑囚を窒息死させる方法)により執行された。
窒素吸入による死刑執行は、国連の専門家によって残虐かつ非人道的だと非難されている。
死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。
ドナルド・トランプ大統領は死刑を支持しており、就任初日に「特に凶悪な犯罪」に対する死刑適用の拡大を求めた。(c)AFP