【7月13日 AFP】(更新)フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は12日、感染力の強い新型コロナウイルス変異株「デルタ株」が原因とされる最近の感染者増加に対処するための措置として、医療従事者を対象としたワクチン接種義務化や、各種規制の強化を発表した。

 マクロン氏は国民向けテレビ演説で、医療機関や介護施設の職員は9月15日までにワクチン接種を済ませなければいけないと説明。また8月からは、レストランやバーの利用時にもワクチン接種や検査の陰性を証明する「衛生パス」が必要となるとも発表した。マクロン氏は「事態は制御されているが、今行動しなければ、感染者は大幅に増え、入院件数の増加につながる」と訴えた。

 フランス政府はここ数か月にわたり段階的にコロナ関連の規制を緩和してきたが、今回の発表は方向転換となり、デルタ株がもたらす影響についての懸念を浮き彫りとした。(c)AFP