エリゼ宮でテクノパーティー マクロン氏、コロナ前の行事復活
このニュースをシェア
【6月22日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は21日、新型コロナウイルス流行前の行事を復活させ、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を実施したエリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)でのテクノパーティーに音楽ファンを招待した。
フランスでは毎年、6月21日の夏至の日が音楽祭(Fete de la Musique)の日とされ、あらゆる音楽をたたえる大規模なストリートパーティーが行われる。昨年は新型コロナ流行の影響で、各地のパーティーは開催こそされたが規模は控えめだった。
今年は政府が前日、新型コロナ関連規制を段階的に解除する最後のステップとして、午後11時以降の夜間外出禁止令を解除。感染者数が過去約1年間の最低水準に減ったタイミングで、国を挙げてのパーティーモードに突入している。悪天候のためにイベントが中止された都市もあったが、それにめげない人々もいた。
エリゼ宮での過去のパーティーでは、マクロン大統領と妻のブリジット(Brigitte Macron)氏が積極的にダンスに参加していたが、今回、参加者は席に座ったまま距離を保つよう求められ、足を踏み鳴らすだけで満足するしかなかった。
また、音楽祭の日に合わせ、政府は1年3か月にわたって閉鎖されていたナイトクラブを7月9日に再開すると発表した。ただし、入店する人は、新型コロナワクチンの接種を完全に終えているか、PCR検査で問題がないか、または既感染者であることを示す証明書を提示しなければならない。
アラン・グリゼ(Alain Griset)中小企業担当相は、クラブではマスク着用は義務付けないが、入店可能人数は定員の75%に制限されると述べた。(c)AFP