【7月9日 CGTN Japanese】2021世界人工知能(AI)大会が8日、中国上海市にある上海万博センターで開幕しました。同大会のテーマは「智聯世界 衆智成城(知が世界をつなぐ 多くの知恵が城となる)」で、10日まで開催されます。

 会場は「会議とフォーラム、展覧と展示、コンテストと審査、応用体験」の四大エリアで構成され、人工知能がもたらすデジタル化という都市のモデル転換をめぐり、約100回の各種のフォーラムや特色あるイベントが開催されます。特設展示会場の広さは4万平方メートル規模です。また、同大会では国内外のAI関連のトップ企業300社以上が持ち寄った最先端のスマート製品が集中的に披露されます。

 これまでに、3キログラムを積載して秒速10メートル飛行するスマート配送ドローンが、同大会で初めて披露されました。高効率モーター、マルチモード感知などのシステムを搭載したこの無人機は、最大で風速約17メートルの風にも耐え、都市の複雑な状況にあっても安全で信頼性の高い全天候型配送を実現できるとのことです。

 今大会では、都市軌道交通のスマート運営維持システムも紹介されました。同システムは機械視覚、センサー技術計算、人工知能などの技術を採用しており、列車を走行させたままでの自動検査を実現することで、従来は1日1回行っていた車両の検査を8日に1回の検査に減らすことができます。

 大会期間中には、各国から人工知能分野の有名な専門家や学者、企業家、投資家など6000人余りが会場やオンラインを利用して会議などに参加します。参加者にはチューリング賞(米国コンピューター協会<ACM>が1966年に設立した、研究科学分野で重要な貢献をした人物を表彰することを目的とする賞)の受賞者5人、ノーベル賞受賞者1人、国内外のアカデミー会員62人が含まれるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News