【7月3日 AFP】米フロリダ州で集合住宅の一部が崩落した事故の現場で2日、新たに2人の遺体が発見され、死者は計22人となった。当局によると、現在も126人が行方不明となっている。

 マイアミデード(Miami-Dade)郡のダニエラ・レビン・カバ(Daniella Levine Cava)郡長によると、1日夜にも2人の遺体が収容され、そのうちの1人は消防士を父親に持つ7歳の女児だった。

 行方不明者が126人に減ったのは、事故当時は留守にしていた人の安否確認が進んだためとみられ、現時点で計188人の所在が確認されている。

 レビン・カバ郡長は、安全性の問題から、建物の残存部分の解体を許可したと発表した。

 サーフサイド(Surfside)での崩落事故以降、地元当局は高層集合住宅の検査を進めている。

 現地メディアの報道によると、サーフサイドから約10キロ離れたノースマイアミビーチ(North Miami Beach)では2日、1棟の集合住宅の構造と電気系統の安全性に問題があることが検査で判明し、市は「念のための」措置として、建物の一時閉鎖と入居者の避難を命じた。

 当局がさらに警戒しているのは、現在カリブ海(Caribbean Sea)を進んでいるハリケーン「エルサ(Elsa)」だ。エルサが来週初めにフロリダ州を通過すると、捜索活動に影響が出るのではないかと懸念されている。(c)AFP