【7月3日 AFP】米運輸規制当局は2日、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の新型「モデルS Plaid(Model S Plaid)」が発火したとみられる事故を調査していると明らかにした。この事故では、運転手が一時的に閉じ込められ、消火に2時間以上を要した。

 事故が起きたのは先月29日で、炎上の原因は分かっていない。炎上した車の所有者の代理人弁護士マーク・ゲラゴス(Mark Geragos)氏は、モデルS Plaidの使用中止を求めている。

 ゲラゴス氏はツイッター(Twitter)で、車が「自然発火」し、運転手が「閉じ込められ、死亡する可能性があった」という投稿をリツイートした。

 同氏の事務所は、モデルS Plaidが炎に包まれている写真を公開した。同モデルの価格は12万9990ドル(約1450万円)。

 AFPはテスラにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

 消防隊員らによると、事故現場であるフィラデルフィア(Philadelphia)近郊の町に到着したとき、車は炎上していた。車の大型バッテリーが燃えていたため特別な注意を払わなければならず、「大量の」水を使って2時間以上にわたり消火活動を行ったという。

 米道路交通安全局(NHTSA)はAFPに対し、この事故を調査中であると認めた。

 NHTSAの報道官は、「データや調査によって、安全に関する固有のリスクや欠陥が存在することが明らかになった場合、NHTSAは市民を守るため、適切な措置を講じる」と述べた。(c)AFP