【7月1日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は30日、第5ステージの個人タイムトライアル(シャンジェからラバルエスパスマイエンヌ、27.2キロメートル)が行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の前年覇者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)がステージを制し総合2位に浮上。マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を守ったアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)に8秒差に迫った。

 ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)とリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)のイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)勢は、成長著しいポガチャルに1分以上遅れてフィニッシュしている。

 クラッシュが頻発した28日の第3ステージで落車したチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は首位から44秒差、同日肩を脱臼したイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)の2018年大会王者ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は同1分18秒差でステージを終えた。

 驚異的な走りでも総合首位に立つことはできなかったポガチャルだが、ファン・デル・プールからはカラパスが1分44秒差、ログリッチが1分48秒差、トーマスが1分54秒差となっており、総合優勝への視界は良好となった。(c)AFP/Damian MCCALL