【6月30日 AFP】(更新)ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)初日に起こった大規模なクラッシュで、事故の原因をつくった観客の女が逮捕された。捜査筋が30日、明らかにした。

 同筋はAFPに対し、「女の身元が正式に特定され、先ほど身柄が拘束された」と説明。これに先立ちブレスト(Brest)の検察官も、容疑者1人が拘束されたと明かしていた。

 事故は26日、ブレストからランデルノー(Landerneau)までの第1ステージで発生。道路脇でプラカードを手にした観客が原因となり、トニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)が落車。後続の選手も次々に落車する大事故に発展した。

 プラカードにはドイツ語で「おじいちゃん、おばあちゃん」と書かれていたことから、この観客はドイツ出身だとの見方が出ていたが、AFPの取材に応じた捜査筋は、逮捕された女はフランス人だと説明した。女の身元についての詳細は明らかにされていない。

 ツール・ド・フランスでは第2・第3ステージでもクラッシュが相次ぎ、各チームから怒りの声が上がった。29日の第4ステージ開始時には、選手らが抗議として、事前に示し合わせた地点で一斉にストップする場面があった。(c)AFP