【6月30日 AFP】29日に行われたツール・ド・フランス(2021 Tour de France)の第4ステージで、開幕からの数日間でクラッシュが相次いでいることを受け、選手が形式的な抗議を行った。

 ルドンからフジェールまでの150キロのステージで、集団はスタートから間もなく一斉にストップし、少ししてから緩やかなペースで走行を再開した。

 今年のツールでは、開幕ステージで観客が原因となって集団落車につながったものを含め、二つの事故が起こった。

 さらに28日の第3ステージでもクラッシュが頻発し、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のカレブ・ユアン(Caleb Ewan、オーストラリア)は鎖骨を骨折して棄権。イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)の2018年大会王者ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は肩を脱臼し、昨年大会で総合2位に入ったチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)もジャージーが破れた状態でゴールした。

 こうした状況に対し、フィニッシュ地点の安全性向上と沿道の警備強化を求める声が上がっていたが、選手は形式的なストライキでそれを支持した形となった。(c)AFP