【6月30日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は29日、第4ステージ(ルドンからフジェール、150.4キロメートル)が行われ、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が、5年ぶりとなる大会通算31度目のステージ優勝を飾った。

 サム・ベネット(Sam Bennett、アイルランド)が大会直前に外れてメンバー入りを果たしていたカヴェンディッシュは、中間スプリントのポイントも獲得するなどこの日65ポイントを加算し、ポイント賞のマイヨ・ヴェール(グリーンジャージー)を手にしている。

 比較的短距離の今ステージでカヴェンディッシュは持ち前のうまさを発揮し、スプリント勝負では機を見て残り50メートルのところで前に出ると、最終的にはアルケア・サムシック(Arkea-Samsic)のナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni、フランス)を2位に抑えた。

 マン島ミサイル(Manx Missile)のニックネームを持つカヴェンディッシュは、ゴール後には泣き崩れ、表彰式ではジャージーに袖を通しながら信じられないといった様子で首を振っていた。

「長すぎる5年間だった」と振り返ったカヴェンディッシュは、1969年から1975年にツールでステージ優勝34回を重ねたエディ・メルクス(Eddy Merckx)氏にわずかながら近づいている。

 総合争いではアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)がマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を守り、2位には8秒差でクイックステップのジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)がつけている。(c)AFP