【6月17日 AFP】男子テニス、ノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2021)は16日、シングルス2回戦が行われ、大会第5シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、3-6、2-6で20歳のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)にまさかの敗戦を喫し、9度目の優勝を狙うウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を前につまずいた。

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 フェデラーとの初対戦で金星を挙げたオジェ・アリアシムは試合後、ユーロスポーツ(Eurosport)に対し、「信じられない。もちろん予想していなかった」と話し、「勝ちたかったが、ロジャー・フェデラーは僕のアイドル。彼と対戦できたのは本当に光栄だ」と続けた。

 19歳の年の差があるフェデラーとオジェ・アリアシムは、誕生日が同じ8月8日で、フェデラーは今年で40歳を迎える。

 2017年にプロに転向したオジェ・アリアシムは、「自分がツアーに参戦する時にはもう彼はいないだろうと、ずっと思っていた」とした上で、「勝てると思った時は少し緊張したが、本当にいいプレーができていたし、ほぼ完璧なテニスだった」と振り返った。

 フェデラーは前週の全仏オープン(French Open 2021)を4回戦で棄権し、昨年2度の手術を受け、1年間のリハビリを要した右膝に回復の時間をつくっていた。

 ドイツ・ハレ(Halle)で行われる今大会は、フェデラーがウィンブルドン前に決まって出場するグラス(芝)コートの前哨戦で、昨年大会は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2019年大会では10度目の大会制覇を果たしていた。

 オジェ・アリアシムは準々決勝で予選勝者のマルコス・ギロン(Marcos Giron、米国)と対戦する。ギロンは同日ジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を6-7(1-7)、6-3、6-4で破った。

 フェデラーが敗退したことで、大会に勝ち残っているシード選手は第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と第4シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)の2人のみとなった。

 ルブレフはこの日ジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)を6-4、6-4で退け、8強入りを果たしている。(c)AFP