【6月15日 AFP】サッカーデンマーク代表のGKカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)は14日、欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中にクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が突然倒れてその動揺に襲われている中で、自分たちが試合続行の決断をしなければならなかったのは残念だと明かした。

 首都コペンハーゲンの北部ヘルシンゲル(Helsingor)で記者会見に臨んだシュマイケルは、地元メディアに対して「個人的にはそうあるべきではないと感じるような立場に、自分たちは追い込まれた」と話し、「翌日(13日)の正午に戻るか、このまま試合を続行するか」という二つの選択肢を提示されたと明かした。

 イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)でプレーするシュマイケルは、もっと上層部の人間が「今はそんな決断をしている場合ではない。決めるのは翌日まで待つべきだ」と話してもらいたかったとコメント。

 さらに「こういうことが起きてしまった。ここから彼らが学ぶことを望んでいる」と続けると、試合の本当の「英雄」として、医療チームを称賛した。

 一方、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するFWマルティン・ブライトバイテ(Martin Braithwaite)も、試合続行の決断は「本意ではなかった」として、選手の立場としては「プレーしたくなかったので、三つ目の選択肢がほしかった」と語った。

「(試合を続けることは)目の前にあった唯一の可能性の一つだった。そして、僕らが決めなければならないと言われた」

 12日に行われたフィンランド戦でエリクセンが突然倒れて心停止となって以降、デンマーク代表のチームメートが報道陣にコメントしたのはこれが初めてとなった。(c)AFP