【6月3日 AFP】サッカー国際親善試合が2日、各地で行われ、イングランドはオーストリアに1-0で勝利したが、右SBトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)が太ももを負傷し、欧州選手権(UEFA Euro 2020)を欠場する可能性が浮上した。

 リバプール(Liverpool FC)に所属する22歳のアレクサンダー・アーノルドは、終盤にボールをクリアした際に負傷。肩を借りながらピッチを去る際には感傷的な表情を浮かべていた。

 イングランドを率いるギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、検査結果を待つとしつつ、アレクサンダー・アーノルドの本大会欠場を危惧していることを認めた。「状況を見守る。ああいった形でピッチを出たので良い兆候では決してない」

「確認が必要になるだろう。太ももだと思うが、今メディカルチームが見極めている段階だ」と続けた指揮官は、「全容は不明だ。ああいう形で出ていく彼の姿を見ることだけは避けたかった」とした。

 イングランドは一時はメンバー外の報道もあったアレクサンダー・アーノルドを含めて右SBを4人招集している。オーストリア戦では本職が右SBのキーラン・トリッピアー(Kieran Trippier)が左に回ったが、アレクサンダー・アーノルドが離脱する場合、リース・ジェームズ(Reece James)とカイル・ウォーカー(Kyle Walker)も先発を争うことになるとみられる。

 この日、欧州カップ戦で決勝に進んだチェルシー(Chelsea)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の選手を招集できなかったサウスゲイト監督は、実験的なチームをピッチに送り出した。

 その中で、13日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われるクロアチアとの欧州選手権初戦に向け、先発出場に名乗りを上げたのはブカヨ・サカ(Bukayo Saka)だった。

 アーセナル(Arsenal)でプレーする19歳のWGは、左サイドで躍動して後半には自身代表初ゴールをマークするなど注目を集めた。

 イングランドは6日にミドルスブラ(Middlesbrough)でルーマニアと本大会前最後の親善試合を行う。(c)AFP