フェルプス氏やイニエスタも… うつに苦しんだスポーツ選手
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■ロベルト・エンケ/サッカー
ドイツ・ブンデスリーガ1部(当時)、ハノーバー96(Hannover 96)のGKロベルト・エンケ(Robert Enke)選手は、2009年11月10日、うつに苦しんだ末、32歳の若さで自ら命を絶った。
エンケ選手は翌年のW杯南アフリカ大会で正守護神を務めることも期待されていた。死後にはうつに関する啓発活動を行うロベルト・エンケ財団(The Robert Enke Foundation)が設立された。
国際プロサッカー選手会(FIFPro)は2015年、現役のプロサッカー選手の3分の1以上が、うつ病や不安の問題に悩まされているという調査結果を発表している。
■ロンダ・ラウジー/総合格闘技
総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のスターだった米国のロンダ・ラウジー(Ronda Rousey)氏も、無敗を続けていた2015年にホーリー・ホルム(Holly Holm、米国)に敗れた後、うつに苦しんで自殺も考えたと話している。
ラウジー氏はその翌年、UFCで再び敗れた後に総合格闘技(MMA)から引退。2018年のインタビューでは「たくさん泣いて、一人きりで過ごした」と明かした。
■クリストフ・ドミニシ/ラグビー
2020年11月、パリ市内で遺体で発見された元フランス代表のクリストフ・ドミニシ(Christophe Dominici)氏は、警察によれば建物から飛び降りるところを目撃した人がいるという。
1999年のW杯(Rugby World Cup)ニュージーランド戦でラグビー史に残るトライを決めたドミニシ氏も、うつに苦しみ、2007年に刊行された自伝の中で、親しい人物の死でうつになったこと、子どものころに虐待されていたことを明かしている。(c)AFP