【5月30日 CGTN Japanese】6月7日と8日は中国で大学入試「高考」が行われる日で、残すところあと12日となりました。大手検索サイトの百度(バイドゥ、Baidu)は25日、国内最大の総合教育ポータルサイトの中国教育在線と共同で、「2021高考検索ビッグデータ」を発表しました。それによりますと、注目度の上昇が最も速かった専攻は引き続き「人工知能(AI)」でした。受験生が最も注目する上位3つの指標は「大学のランキング」「都市部の発展」「平均賃金」です。受験生を持つ親の間では「受験前のストレス解消法」が最も多く検索されています。

 受験生が検索する質問では、「作文の素材」「高校英語の重点語彙(ごい)」「暗記すべき数学の公式」が昨年に比べて急増し、今年の上位3つとなっています。受験勉強方法では、「検索を通じて調べる」が48%で最も人気です。「ライブ配信」も急成長しており、27%が重要な手段として活用しています。

 検索数の伸びが速かった専攻では、「人工知能(AI)」が引き続きトップで、2位は「ビッグデータ技術」、3位は「ロボットエンジニアリング」でした。検索数の多かった大学の上位2校は引き続き「清華大学(Tsinghua University)」と「北京大学(Peking University)」でした。大多数の受験生が北京、上海、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)をはじめとする大都市の環境や資源をより重視していることから、都市発展の重要性が賃金を上回っています。

 文系・理系の受験生共に「ストレス解消」関連の検索の増加が目立っています。精神的に不安定になりやすい子どもを前に、親の方がより焦っているようで、子どもの就寝後も、親による検索は依然として活発です。「子どもをどう励ますか」「子どもの焦りをどう解消するか」「食事などの後方支援をどう確保するか」など一連の検索の背景には、親の「無声の努力」がうかがわれます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News