【5月19日 AFP】男子テニス、ジュネーブ・オープン(Gonet Geneva Open 2021)は18日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は4-6、6-4、4-6でパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar、スペイン)に敗れ、初戦敗退となった。

 全仏オープンテニス(French Open 2021)やウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)、東京五輪といった大きな大会の前に、実戦経験を重ねて調子を取り戻したいと考えていたフェデラーだが、2か月ぶりの公式戦は初戦敗退となり、母国では7年半ぶりの黒星を喫した。

 2020年に2回の膝の手術を経験したフェデラーは、今年3月のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)でいったん13か月ぶりに復帰し、初戦を突破したものの2試合目で敗退している。

 フェデラーは「コートに戻れたのは良かったが、こういう試合で負けると落ち込む」と報道陣に話した。

「現時点での自分の限界は分かっている」

「周囲はいろいろと期待するし、私も自分に大きな期待を抱いている。だからもっとやれたはずだと思いながらコートを去らなくてはならないのは、しっくりこないし残念だ」

 この後はプレー内容を分析してどこが足りなかったかを見つけ出すとし、「そうしたプロセスをたどる必要がある。落ち込んでばかりもいられない」と話している。

 次は30日から始まる全仏オープンに出場するが、フェデラーは、そこで自分が四大大会(グランドスラム)のタイトルに挑戦できると思う人がいるなら、それは「間違い」だと答えている。そして、最多8回の優勝を飾っているウィンブルドンに向けて「本当の意味でのスタートはグラスコートシーズンからだ」とコメントした。(c)AFP/Robin MILLARD