【5月15日 AFP】母国で次週開催されるジュネーブ・オープン(Gonet Geneva Open 2021)でツアーに復帰する男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、「ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)まで走り続ける」と意気込みを語った。

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 現在39歳のフェデラーは、2度にわたる膝の手術を乗り越え、3月のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)で13か月ぶりに大会に出場し、初戦を突破したものの2試合目で敗退した。その後は前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)に出る予定だったが、直前になってレベルが下のジュネーブ・オープンに、出場する大会を変えていた。

 8月に40歳の誕生日を迎えるとはいえ、テニスへの情熱が失われることはなくツアー生活が恋しかったというフェデラーは、スイスのテレビ局Leman Bleuで「再び復帰を目指さずに全てを投げ出すことは難しい」と話した。

「2度の手術に加えて(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)のせいで、この一年は自分にとって本当に長かった」というフェデラーは、「ウィンブルドンまで走り続けることに集中し、残りのことはその後に考える。復帰が最優先だ」とコメントした。

 また、近い将来に引退する「計画はない」といい、「膝の状態と家族が決め手になる」と話した。「現時点では、復帰してどのくらいのレベルに到達できるか見ていくつもりだ。それからいろいろなストレスや負担を考慮しつつ、どれだけ長く続けていけるか見極めていく」

 今大会にはトップシードとして2回戦から登場し、オーストラリアのジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson)とスペインのパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar)の勝者を迎え撃つ。14日にはレマン湖(Lake Geneva、別名:ジュネーブ湖)を見下ろすコートで、2018年大会覇者のマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)を相手に初めて練習に臨み、順調な仕上がりを見せた。(c)AFP/Robin MILLARD