【5月12日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)で日本男子初のメジャー制覇を果たした松山英樹(Hideki Matsuyama)が、1か月ぶりの復帰戦となるAT&Tバイロン・ネルソン(AT&T Byron Nelson 2021)を前に、全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)に向けて試合勘を取り戻していきたいと話した。

 松山は4月のマスターズで、日本人として初めてグリーンジャケットを獲得したが、その後は今大会の練習ラウンドまでゴルフから遠ざかっていたという。

 松山は「今までは、優勝してもどこがいけなかったとか、そういう気持ちがあったが、今回は全然そうならなかった。練習も米国へ帰ってきて、今週に入ってからちゃんとやり始めたぐらいなので、次の目標は全米プロがあるが、今週まず良い状態にすることが大事かなと思う」と話した。

 次週の今季メジャー第2戦、全米プロゴルフ選手権では大きな注目が集まることが予想されるが、松山は「当然うれしいこともあるし、悪いときは放っておいてほしい気持ちもあるが、それも含めて成長していかなければならないなと思っている」とコメントしている。

 帰国中はまず2週間の隔離期間を消化し、それから家族との時間を過ごした。隔離中は、自身のマスターズ制覇の偉業を称賛したニュースも目にしたという。

「帰ってすぐはまだ僕のニュースをやっていたので、それを見ているのがちょっと不思議だった。外にも出られなかったので、誰とも会わずにニュースを見ているのが面白いというか、違和感があった」

「そこまで見るのは初めてだったので、ちょっと恥ずかしいというか、くすぐったい感じはした」

 マスターズのハイライト映像では、特に息の詰まる場面も流れていた。松山は「緊張しているなというのは改めて思った。戦っているのは自分だが、映像を見て、また緊張している自分がいた」と話している。

 マスターズ覇者の務めである来年のチャンピオンディナーのメニュー選びについては、まわりの意見も聞きながら決めることを考えている。

「すしを出したいなと思ってはいるが、みんなが好きかどうかはわからないので、聞ける人に聞きたい。すしや、日本にはすごくおいしいお肉もあるので、そこも考えながら過ごしている」 (c)AFP