【5月4日 CNS】中国各地の省・自治区・直轄市が第1四半期(1~3月)の域内総生産(GDP)を相次いで発表し、前年同期比で15%以上の成長を実現した。昨年1~3月は新型コロナウイルス感染症が拡大した時期で、1年間で急速な回復を果たしたことが数字に表れた。特に、武漢市(Wuhan)を中心に最もコロナ禍にさらされた湖北省(Hubei)は前年同期比の成長率が最も高い58.3%に上り、GDP総額は9872.67億元(約16兆4780億円)に達した。

 南部の湖南省(Hunan)のGDPは前年同期比15ポイント増の1兆223億9900万元(約17兆644億円)で、1兆元の大台に乗った。首都の北京市は17.1ポイント増の8915.9億元(約14兆8811億円)。江西省(Jiangxi)は18.4ポイント増の6575億元(約10兆9740億円)で、1人当たり可処分所得は7847元(約13万971円)と13.2ポイント増加した。内陸部の中心地・重慶市(Chongqing)は18.4ポイント増の5995.25億元(約10兆64億円)で、このうち第二次産業は24.7ポイント増の2152億2500万元(約3兆5922億円)だった。

 東部の安徽省(Anhui)は18.7ポイント増の伸び率を記録し、9529.1億万元(約15兆9046億円)。西部の陝西省(Shaanxi)は15.4ポイント増の6352.79億元(約10兆6032億円)、西北部の寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)は15.7ポイント増の952.53億元(約1兆5898億円)で各地域がまんべんなく高い成長率を誇った。

 このほか、貴州省(Guizhou)、四川省(Sichuan)、雲南省(Yunnan)、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)も15.2~16.1ポイント増だった。

 国家統計局によると、中国全体の第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比で18.3ポイント増加しており、中国経済が安定して回復していることを示している。(c)CNS/JCM/AFPBB News