【4月20日 AFP】全米ゴルフ協会(USGA)は19日、今年6月に開催される第121回全米オープン選手権(2021 US Open Championship)と全米女子オープン(US Women's Open Championship 2021)について、人数を制限した上で観客を受け入れることを明らかにした。

 今年の全米オープンは、女子が6月3日から6日までカリフォルニア州サンフランシスコのオリンピック・クラブ(The Olympic Club)で、男子が同17日から20日まで同州サンディエゴ(San Diego)郊外ラホヤ(La Jolla)のトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で開催される。

 USGAのジョン・ボデナマー(John Bodenhamer)氏は発表文で、両大会の観戦チケットが販売されることを明らかにし、「われわれは昨年、全米オープンにもたらしてくれるファンのエネルギーが恋しかった」と述べた。

「各コースの地元やカリフォルニア州の衛生安全当局に対し、これら最高峰の選手権で世界の偉大な選手たちのプレーを観戦すべく、今年は限られた人数のファンが戻ってくることに歓迎の立場を示してくれて感謝している。そうした中で、関係者全員の健康と安全を維持するための作業を行っている」

 各大会の具体的な観客数については明らかにされなかった。また、ファンをはじめスタッフと大会ボランティアには、厳しいソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)と同様にマスク着用を含め、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止規定が義務付けられる。

 カリフォルニア州の居住者が大会を観戦する場合、ワクチン接種の完了もしくはウイルス検査での陰性を証明することが求められる。一方、それ以外のファンは、各トーナメントが開幕する少なくとも14日前までにワクチン接種を終えていることを示す必要がある。

 ウイルスの大流行で中断された昨シーズンは、再開後に無観客で大会が行われていたが、今シーズンは徐々にファンの姿が戻りつつある。メジャー大会が有観客で開催されるのは、先日の第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)が初めてとなった。(c)AFP