【4月14日 AFP】米国家情報長官室(ODNI)は13日、米国が世界で直面している脅威に関する報告書を公表し、北朝鮮はジョー・バイデン(Joe Biden)政権を対話に応じさせるため、年内に核実験を再開する可能性があるという見方を示した。

 報告書は、「北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏は、地域の安全保障環境をつくり変え、米国と同盟諸国の間にくさびを打ち込むため、(情勢の)安定を損なう可能性もある数多くの攻撃的な行動を取る恐れがある。核兵器と大陸間弾道弾(ICBM)の実験再開も含まれる」としている。

「金氏は核兵器を外国の介入に対する究極の抑止力と捉え、いずれは核保有国として国際的に認められ、尊重されるようになると信じていると、われわれは評価している」(報告書)

 北朝鮮は長距離ミサイルの実験を3年以上行っておらず、朝鮮半島(Korean Peninsula)の非核化について米国と交渉する姿勢を示してきた。

 しかし報告書は、「金氏は、北朝鮮政府が示した条件を米国に受け入れさせるため、長距離ミサイルや核兵器の実験を年内に再開するかどうかを検討している可能性がある」との見方を示した。(c)AFP