【4月13日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)近郊で若い黒人男性が警官に撃たれて死亡した事件で、同市と周辺地域の当局は、緊張の高まりを受け、12日夜から翌13日朝までを対象とした外出禁止令を出した。

 ジェイコブ・フレイ(Jacob Frey)市長は記者会見で、「ミネアポリス市に非常事態を宣言した。追加措置として今夜午後7時から明朝午前6時までの外出を禁止する」と発表した。

 夜間外出禁止令はさらに、同市と隣接する「双子都市」のセントポール(St. Paul)や、事件が起きたヘネピン(Hennepin)郡を含む近隣地域でも出された。

 11日に起きた事件では、警官がテーザー銃と間違えて拳銃を発砲し、黒人のダンテ・ライト(Daunte Wright)さん(20)が死亡した。

 ミネアポリスでは昨年5月、黒人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に膝で首を押さえつけられ死亡する事件が発生。現在、この警官を殺人罪に問う裁判が行われており、すでに緊張が高まっていた。(c)AFP