【4月11日 AFP】東京五輪の選考会を兼ねた競泳の日本選手権(JAPAN SWIM 2021)は10日、東京アクアティクスセンター(Tokyo Aquatics Centre)で最終日が行われ、白血病から復帰した池江璃花子(Rikako Ikee)が2種目で優勝し、出場全種目制覇の大会4冠を達成した。

 今大会すでに2種目を制している池江は、大会最終日となったこの日は女子50メートルバタフライと50メートル自由形で優勝し、二つのタイトルを加えた。

 すでに4×100メートルのリレーとメドレーリレーの2種目で五輪出場を内定させている池江だが、50メートルバタフライは五輪種目になく、自由形のタイムは24秒84だったため、個人種目で派遣標準記録を突破しての五輪内定はならなかった。

 大会開始前から、目標は2024年パリ五輪と明言している池江は「もう少し上げられるかなと思ったが、一番は4冠を達成できてすごくうれしい」とコメントした。

「レース直前まで、勝てるか勝てないかという不安も若干あったが、入場した瞬間から絶対勝つと意気込んだ」

 さらに池江は、「決まったからには自分の使命を果たさないといけない」と東京五輪へ向けた意欲も見せ、本番まであと数か月ある中で「さらに体力はつくと思う。全力でチームに貢献したい」と話した。(c)AFP