【3月31日 CGTN Japanese】中国で日本語を学ぶ大学生が競う第15回「全中国選抜日本語スピーチコンテスト」が28日、北京の中国大飯店で開かれました。

 今回は224大学から約3万6千人が予選に参加し、勝ち抜いた16人が本戦に進みました。スピーチテーマは「私の中の『新時代』-2030に向けて」「私が感じた絆―コロナ禍の中で」のどちらかを選んで発表し、スピーチ能力とその後の質疑応答で日本語力を競いました。

 レベルの高い接戦を制して優勝したのは、広東外語外貿大学の4年生黄暢さんでした。黄さんは「私が感じた絆」をテーマに選び、京都での留学中に新型コロナウイルスが流行し、鬱屈とした日々が続く中、アルバイト先の高齢女性に励ましの言葉をかけてもらい乗り越えたエピソードを語りました。優勝した感想について、「大会のために去年の7月から準備していた。この貴重のチャンスに本当に感謝している。今後は中日の青少年に向けて、両国の相互理解に力を尽くしていく」と述べました。

 全中国選抜日本語スピーチコンテストは日本経済新聞社、中国教育国際交流協会、中日学術交流センターが主催しました。例年は東京で開催されていますが、今回はコロナ禍を受けてオンラインとオフラインを融合させた開催となりました。また、オンライン投票による特別賞を設けるなど、新たな試みも行われました。中国の青年による日本語学習と習得、日本社会と文化の理解の推進、両国青年の相互理解と友好交流の促進において、積極的な役割を果たすコンテストとして2006年から毎年開催されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News