【3月29日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2021)開幕戦カタールGPは28日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)がプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)を抑えて優勝を果たした。

 砂が舞う強風の中、今季からドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)に加わったフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が、ポールポジションのスタートから3位に入った。チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)の前年王者ジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)は、最終盤にバニャイアに抜かれ4位となった。

 この日のレースはヤマハ勢がドゥカティ勢に対して出遅れたが、ビニャーレスは徐々に差を詰めてスロースタートを帳消しにした。

 恋人のラケル(Raquel)さんと結婚し、第一子が誕生すると今月初めに明かしていたビニャーレスは、「可能性を感じていた。全てのことに落ち着いて取り組んだ」とレースを振り返り、「家族、とりわけ近い家族には感謝の言葉しかない」と付け加えた。

 5位にはヤマハのファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が入り、スズキのアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)が6位、アプリリア(Aprilla Racing Team Gresini)のアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)が7位となった。

 レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のポル・エスパルガロ(Pol Espargaro、スペイン)が8位、ドゥカティのジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が9位、エスポンソラーマ・レーシング(Esponsorama Racing)の注目の新人エネア・バスティアニーニ(Enea Bastianini、イタリア)が10位だった。(c)AFP/Raphaëlle PELTIER