【3月23日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP)の主催者は22日、MotoGPに参戦するレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が、骨折して手術を受けた腕のリハビリを続けている中で、カタールで開催される今季の開幕レースを欠場すると明らかにした。

 マルケスは昨年7月19日に行われた昨季の開幕戦で転倒して右腕を骨折し、同年12月には3回目のメスを入れた。2月上旬にはトレーニングに復帰して回復が順調であることをアピールしたが、具体的な復帰時期は未定となっていた。

 医療チームは、右上腕の感染性偽関節のため受けた手術後の「臨床反応は良好」だとした一方で、レースへの復帰は急がせないことに決めたという。

 マルケス本人も、「前回の医療チームとの検討後、カタールでのGP出場を見送ってこの数週間続けてきた回復プランを継続することが最も賢明だと助言を受けた」とコメントし、「開幕戦に出場することを強く望んでいたが、競技に復帰できる最高のコンディションまで回復できるように努力を続けていく必要がある」と説明した。

 昨季マルケスから王座を奪ったチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)は、MotoGPクラスで通算6度の総合優勝を誇るマルケスは常に優勝候補だと話しているが、本人は今年のタイトル争いを実質的に断念している。

 2021年シーズンのMotoGPは、ルサイル・インターナショナル・サーキット(Losail International Circuit)が舞台のカタール2連戦で幕を開けることになっており、第1戦カタールGPは3月28日、第2戦ドーハGPは4月4日にそれぞれ決勝レースが行われる。(c)AFP