【3月18日 AFP】バドミントン、全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2021)の主催者は17日、インドネシア代表チームが利用した英国行きのフライトの同乗客に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者がいたとして、同チームが大会を棄権すると発表した。

 主催者は「乗客1人が陽性反応を示したことを受け、英国政府の要求に従ってチーム全体はフライトの出発日から数えて10日間の自主隔離に入る」とし、「インドネシアの全選手は今大会の現在、あるいは次のラウンドの試合に出場することができないため、2021年の全英オープンを棄権した」と説明した。

 英バーミンガム(Birmingham)で開催され、スーパー1000に位置づけられる格式高い全英オープンは、新型ウイルスの検査で複数の陽性者と未確定の結果が確認されたとして同日の開幕が5時間遅れたものの、再検査では全員が陰性だった。

 同日に行われた試合では、男子シングルス大会第5シードのジョナタン・クリスティー(Jonatan Christie)や、男子ダブルス第1シードのマーカス・フェルナルディ・ギデオン(Marcus Fernaldi Gideon)/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(Kevin Sanjaya Sukamuljo)組ら何人かのインドネシア人選手が初戦を突破していた。

 インドネシア選手の対戦相手は不戦勝扱いとなる。

 全英オープンは東京五輪の予選対象ではないため、中国や韓国、台湾といったアジアを代表する国や地域の選手は新型ウイルス対策の移動制限を理由に不参加となっており、インドネシア選手の棄権は無観客開催の同大会にとってさらなる打撃となっている。(c)AFP