【3月10日 AFP】フランスを流れるセーヌ川(Seine River)で14歳の少女が遺体で発見された事件で、警察は9日、同級生2人を逮捕した。少女はインターネット上で同級生らにいじめを受けていたとされ、遺体には殴られた痕があった。

 警察は9日朝、パリ郊外のアルジャントゥイユ(Argenteuil)の友人宅にいた少年(15)と交際相手の少女(15)を逮捕した。

 検察によると、少年の母親は警察に対し、殴った少女がセーヌ川に落ちたと息子に聞かされたと語った。遺体の頭部には殴られた痕があり、死因特定のために検視が行われる。

 捜査関係筋によると、亡くなった少女の両親は8日、娘が行方不明になったと警察に相談し、以前からいじめられていたと明らかにした。

 アルジャントゥイユの学校前でAFPが生徒らに取材したところ、きっかけは亡くなった少女の下着姿の写真が、写真・動画共有アプリ「スナップチャット(Snapchat)」で拡散されたことだった。このことで逮捕された少女が、ソーシャルネットワークで亡くなった少女を売春婦呼ばわりし、仲が悪くなっていったという。

 匿名で取材に応じた生徒は、「被害者の子から、いじめを受けていると聞かされた。トイレの前で(先週)、いじめている子とけんかしていた」と述べた。(c)AFP/Wafaa ESSALHI