【4月24日 AFP】新型コロナウイルス感染から回復した米俳優トム・ハンクス(Tom Hanks)さんが、「コロナ」という名前のせいでいじめられていると手紙で訴えたオーストラリアの男の子に、「コロナ(Corona)」ブランドのタイプライターを贈って励まし、話題を呼んでいる。

 ハンクスさんと妻のリタ・ウィルソン(Rita Wilson)さんは3月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症し、豪クイーンズランド(Queensland)州の病院で2週間療養。その後、米国の自宅に戻った。

 豪セブンニュース(7 News)によると、オーストラリア在住のコロナ・デブリース(Corona De Vries)君(8)は、そんなハンクス夫妻に宛てて手紙を送った。

「あなたと奥さんが新型コロナウイルスにかかったとニュースで知りました。大丈夫ですか?」と夫妻の体調を気遣ったコロナ君は、続けて「僕は自分の名前がとても好きだけれど、学校ではみんなにコロナウイルスと呼ばれています」とつづった。

「そう呼ばれると僕はとても悲しくなり、怒りが湧いてきます」

 報道によれば、ハンクスさんはよく持ち歩いているタイプライターで手紙を書いてコロナ君に送り、「君の手紙は私と妻を最高の気分にしてくれた!」「君と私は友達だ」と励ましたという。

 さらにハンクスさんは、オーストラリアに持参していたコロナ社製のタイプライターをコロナ君にプレゼント。「このタイプライターは君にぴったりだと思った」「大人に使い方を教えてもらって、これで私に返事を書いてください」と言い添えたという。(c)AFP