【3月5日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは4日、第29節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はメイソン・マウント(Mason Mount)のゴールが決勝点となり、アウェーでリバプール(Liverpool FC)を1-0で下して暫定ながら4位に浮上した。

 チェルシーはトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督が1月に就任してから公式戦10試合で無敗を維持しており、同日ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)を1-0で下した5位エバートン(Everton)には、消化試合が一つ多いながらも1ポイント差をつけている。

 トゥヘル監督は「チームとしてのパフォーマンスがとても良かった。自分たちが勝って(順位が前後の)相手が負けたのだから、6ポイントに相当する試合」とした上で、「レースは続く。決して休んだり、喜んだりしてはいけない。そういう時間はない」とコメントした。

 チェルシーが調子を上げているのに対し、けが人の多さに悩まされているリバプールは昨年のクリスマス前を最後に本拠地アンフィールド(Anfield)で勝利できておらず、その輝かしい歴史の中で初のホームゲーム5連敗となった。

 リーグ戦の直近6試合で5敗目を喫し、4位チェルシーと4ポイント差の7位に沈んでいるリバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「大きな打撃」と述べ、「アンフィールドかどうかは重要じゃない。総合的に見てあまりに(負けが)多い」と続けた。

 同日に行われた第33節の試合では、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)がアウェーでフラム(Fulham)に1-0で勝利。8位に順位を上げたトッテナムは、1試合少ない状況で4位との勝ち点差を5のままとしている。

 トッテナムでは、孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)とハリー・ケイン(Harry Kane)の活躍で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権獲得の望みをつなぐ中、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)とデレ・アリ(Dele Alli)はなかなかコンディションを上げられず、ただそばで見ている時間が多かった。

 しかし、バーンリーFC(Burnley FC)を4-0で下した先月28日の試合でベイルが2得点を挙げると、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督はこの日、リーグ戦で初めて前線の4人を同時に先発で起用した。

 決勝点はベイルのパスを起点とする攻撃から孫のパスにアリが合わせ生まれたが、最後はトシン・アダラビオヨ(Tosin Adarabioyo)に当たってネットを揺らしたため、開幕戦以来の先発出場となったアリの約1年ぶりのリーグ戦ゴールはお預けとなった。(c)AFP